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かけがえのない40分ー前編

8月31日。


電気主任技術者試験を翌日に控えた私は、宿泊先のホテルへと向かった。

ホテルは松山駅近く。手慣れたやり取りでチェックインを済ませ、部屋へ入ると早速最初の一服に火をつける。

当然ホテルでは勉強するつもりだったのだが、そのほかにもやろうと思っていたことがあった。

それは「ビジネスホテルでマッサージを受ける」ことである。

マッサージとは、イメージ通りホテルの有料サービスのマッサージのことであり、それ以上でもそれ以下でもない。

しかし私はそれ以上のことを期待していた。いや、それ以上のことをするつもりでいた。

よくAVで、勃起した一物をみた女がその気になりセックスに至るという企画ものがあるが、

私はそれが現実にあり得るのか試そうとしていたのだ。

机においてあったサービスメニューの一覧に目を配る。真っ先に目が行くのはマッサージの料金。どうやらこのホテルでは40分で3300円らしい。そこから繰り広げられる世界のことを考えると安いにもほどがある。頼まない理由などあるはずがない。


しかし私も25歳。そう簡単に受話器を握るわけもなく、さっそくスマートフォンで下調べを行う。

知恵袋で「ホテル マッサージ」と調べると色々出てくる。

ここには私と同じ考えの人間が多いのだろうか。必要な情報を得るのに時間はかからなかった。

だがその情報の中身は期待を裏切るものばかりだった。

「若い人なんかいませんよ、いても40後半」

「ばばぁだし、しかもへたくそだし、頼むものじゃないですね」

挙句の果てには

「女の人が来てくれるだけでもラッキーだと思わないと」との回答。


これは困った。どうしようか。受話器の前で「考える人」になる。

一体どれくらいの時がたっただろう。そのときふと案を思いつく。

「そうだ、最初から女性にしてくれと言えばいいのだ。ばばぁしかいないと書いてあったが別に構わない。俺の許容範囲は45までだから。まぁそれ以上でも女ならいけないことはないだろう。」


ここまで別の意味で「広い」人間になったのはいつごろだろうか。もともと素人の女性に縁がなかったせいもあるだろうが、学生の頃就活の途中で梅田の成人映画館で観た日活ロマンポルノの影響が大きいかもしれない。今では細川ふみえのヌードの記事が掲載してある週刊誌を今でも後生大事に保管してあるくらいだ。


覚悟を決めたら即行動。さっそくフロントに電話をかける。

「もしもし」

さっき話したばかりの女性の若い声がどこか懐かしく感じるのはなぜだろうか。

「マッサージをお願いしたいのですが、一つ聞きたいことがあります」

「なんでしょうか」

「やってくれるのは女性でしょうか」

「ええそうですよ」


あまりにも早い回答だったのでがっかりした。なんのために悩んだのか。

「では今からお願いします」

「かしこまりました」

一分もかからなかったやりとりを終えた私は、さっそく準備を整えるため有料のアダルトチャンネルを観る。有料なだけあって女優も「優良」ある。その気になるのに5分もかからなかった。

この緊張感は何なのだろうか。ふと脳裏に猪木と坂口が控室で気合いを入れている姿を思い出した。これくらいの緊張だったのだろうか。

などと考えているとドアの近くから声が聞こえる。

「どうも。マッサージに来ました」


とうとう来たか・・・・・


急におじつけついてしまう。どうしようか、このままいないふりをしてしまおうか。

しかしここまで準備態勢に入っておいて今さら引くに引けない状況。よし、今「第3の伝説]を作るときが来たのだ。

おそるおそるドアを開ける。


その瞬間、私は一瞬で凍り付いた。





そこに立っていたのは、自分の母親よりはるかに年上の「老婆」であった。



身体はカチカチに固まっているのに、ご自慢の一物は塩をかけられたナメクジのようにちちこまってしまった。

頼んだものはしょうがない。とにかく中へ入れないと。

急いで落ち着きを取り戻した私は

「どうぞ」と、老婆と化した女性を中へ招こうとした。


・・しかしさっきからなにか様子がおかしい。

部屋の中に入ったものの、なかなかその先へ入ろうとしない。

何をやっているのだ。こっちは早く済ませて帰ってほしいのに。


いら立ちを感じながら後ろを振り返る。


すると私の目には、後ろでパントマイムなのか平泳ぎなのかわからない動きをしてる彼女の姿が映った。


その理由は、次の瞬間発した彼女の一言ですべて分かった。

「えぇと、ベッドはどっちですかね。どっちへ歩けばいいですか」





そう、彼女は全盲だったのだ。

私は二度目の衝撃を受けた。これから40分、彼女とどんな時間を過ごすのか。


「かけがえのない40分ー後編」へ続く  

(意外と書くのがしんどいので不定期更新)


 

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プロフィール

田代まさし

Author:田代まさし
高専卒で財閥系重機械工業に入社するが、手取り13万という
大手とは思えない収入。
そんな人生に終止符を打つため、清志塾に加入するも、貯金100万を失ってしまう。。。

清志塾で地獄に落ちた負け犬が形勢逆転を狙います!!

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